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Job

悲しい話を聞いた。
家を手がけてくれた左官の職人さんの一人が亡くなったらしい。
自殺だったみたいだ。
失明していたらしい。
全然知らなかったよ。
仲の良かった嫁さんはかなり落ち込んでいる。

どんな仕事でもそうだが、特に技術屋はその技術を失った時、行き場を失うんだろうな。
仕事のために生きている訳ではない。
でも、生きていく上で仕事は必要。
当たり前のことだが、思い知らされる。

結局、それにすがって生きて行かざるを得ない。
器用な人間ばかりじゃねーんだ。
責められねーよな。明日は我が身なんだ。


さっき夜の駐車場でタバコを吸っていた青年。
彼は怪我が原因で仕事を失うことになるらしい。
色々見てきただけにいたたまれない。
なんだか妙な気分だぜ。

「なんとかなりますよ」
暗闇で笑った顔は少し疲れて見えた。

俺。
ぶつくさ言いながらなんとかやってる。
もうダメだとか、やってらんねぇとか。
凹んでるあいつらを盛り上げてやろうとか。
俺の仕事を見てみやがれとか。

何とも子供っぽいが。
また、「仕事」の意味を考える。

このプライドをへし折られたら俺は生きていけるんかな?
嫁さんは俺を食わせてくれるかな?
雑貨屋の夢でも叶えるかな?

どうでもいい話になっちまったな。


話を戻すが。
その左官屋さんはタイル貼りの達人だった。
俺んちのタイルは殆ど彼の作品。
一生懸命やってくれたのを見てきた。
嫁さんも俺も。
素晴らしい出来映えなのは言うまでもねー。
忘れられなくなっちまったな。
元々そんなことはないのだけれど。
一生懸命大事にするよ。
それしか彼との繋がりはないし、それが何よりの餞、そして礼儀。
今日はなんだか眠れなそうだ。
by genaniki | 2007-09-27 23:58 | 仕事人間
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